アルバイト・パートでも確定申告はするべき?【前編】

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確定申告って何?そもそもアルバイトやパートでもしないといけないの?ということを、わかりやすく解説していきます!法律で定められた大切な申告なので、この記事を読んで理解を深めるきっかけにしてみてください!

いぬくん

確定申告・・・名前だけでめんどくさそうなにおいがプンプンするぞ・・・

レクアちゃん

きっちり申告すると、払いすぎた税金が戻ってくることもあるよ!

確定申告ってそもそも何?

3月頃によく耳にする『確定申告』。名前だけは聞いたことがあるけど一体なんなの?

すごく簡単に説明すると、1年間でもらったお金にかかる税金(所得税)を計算して国に申告して、所定の税金を支払ったり、差額を返してもらったり(還付)すること

日本の法律では、稼いだらその分税金を支払わないといけないと決まっているので、それを計算して支払うためのアレコレをするのが『確定申告』なのです。

会社員はもちろん、個人事業主やパート、アルバイトなどで働いている人。そして年金や家賃収入のように働かずして稼いでいる人も含めて、稼ぎがある人は全員確定申告しないといけないと決まっています。

年末調整と確定申告は違うの?

会社勤めの人なら12月頃にいろいろ手続きが必要になる『年末調整』があると思いますが、これは会社が個人に変わってまとめて確定申告してくれているだけ

つまり、形は違えど確定申告と年末調整は、やっていることは同じになります。

細かく言えば副収入がある人や医療費控除を受け取る人、2,000万円以上の収入がある人など、いろいろあるのですが、ややこしくなるのでここでは一旦割愛しておいて、とにかくなんらかの形でお金をもらっているのであれば、全員が国への申告(確定申告or年末調整)が必要だということです。

いぬくん

年末になると申告書を提出していたのはこのためだったんだね

確定申告、みんなしてるの?しなきゃいけない?

確定申告してるのはこんな人

1. 年末調整をしてくれない会社で働いている人

会社勤めでも年末調整をしてくれないところもあるので、そういう会社に勤めている場合は、あなたが正社員でもバイトでもパートでも、確定申告をしないといけません!

だって会社がやってくれないので、誰もあなたの収入について計算してくれないのですから……

年末や年明け頃に、会社から源泉徴収票をもらうと思いますので、それを受け取ったら確定申告しましょう!

2. 1月から12月の間で無職になって年を越した人

「入学」や「年度末」などの関係で、社会的な1年は4月から3月だと思っている人も多いかもしれませんが、確定申告では1月から12月を1年として計算します。

ややこしいですよね。でもそう決まっています。

つまり、1月から12月の間で退職して、無職のまま年を越して「あけましておめでとう」と言ってしまった人は、退職前に勤めていた会社での年末調整をしていない可能性があるということ。

タイミング的に年末調整をしてくれているのなら問題ないのですが、年末調整をしてくれていない場合は、自分で確定申告する必要があります

確定申告すると内容によって所得税が戻ってくるのですが、これは収入という扱いではないので、無職期間にもらっているであろう失業保険の給付にも影響しません。

なので、ハローワークにもわざわざ申告しなくていいので、しっかり確定申告するようにしましょう!

3.  2つ以上仕事を掛け持ちしている人

本業でそれなりに稼いでいれば、その勤め先で年末調整してくれると思うのでOKなのですが、副業については本業の会社からしたら「全然知らないこと」になります

では、「それぞれの会社で年末調整してもらったらいいじゃん!」と思うかもしれませんが、年末調整は1社でしかできないという決まりになっているので、本業の他に副業でもらった稼ぎを併せて確定申告しないといけません!

4. 転職して、退職した会社の源泉徴収票を転職先に提出していない人

退職したら、その会社から源泉徴収票をもらうと思います。それを大事に取っておきましょう!

前職の源泉徴収票と転職先でもらう源泉徴収票の2種類を使って、その1年の確定申告をします。

転職先の会社によっては、前職の源泉徴収票を渡せば一緒に年末調整してくれるところもあるので、一度相談してみましょう。

なんにしても、退職した会社からもらった源泉徴収票を、

  • そもそも、もらった記憶がない
  • もらったけど、失くした
  • もらったけど、いらないと思って捨てた

という人は、前職の会社にすぐ連絡して「源泉徴収票を発行してください」と言ってください

源泉徴収票は、とってもとっても大切な書類です!

いぬくん

(そういえば源泉徴収票をもらったような気がする・・・)

レクアちゃん

さては失ったな・・・

確定申告しなかったら罰則があるので注意!

「めんどくさい」「難しい」と思いますよね、確定申告……。

だからって確定申告をしなかったらどうなるかというと……

罰則があります!

確定申告しないといけないのにしていない場合や、期限を過ぎてしまった場合は、本来支払うはずだった所得税にプラスして、延滞金(無申告加算税や延滞税)を余計に払わないといけないのです。

もったいないですよね……

難しくて面倒だと思って放置すると、余計なお金を払わないといけなくなるので、忘れずにちゃんと確定申告しましょう!

確定申告しなくていい人もいる!

1. 前職の源泉徴収票を転職後の会社に提出した人

直前に辞めた会社の源泉徴収票を使って、転職先の会社がまとめて年末調整してくれる場合は、個人で確定申告する必要がありません。

2. 副業での稼ぎが1年間に20万円以下の人

1年間で20万円を超えない所得の場合は確定申告の必要がないので、本業でやってもらっている年末調整だけでOKです。

3. 2つ以上仕事を掛け持ちしていてそのうち1社で全部の年末調整をしてもらっている人

何個も仕事を掛け持ちしていて、そのうちのどこかの会社で他の仕事の分もまとめて年末調整してくれる場合もあります。

その場合は、他の会社の源泉徴収票を提出して年末調整してくれるので確定申告は不要です。

4. 年収103万円以下で源泉徴収税額が0円じゃない人

年収が103万円以下の人、目安で言えば月収で85,500円以下の人は、月給から所得税を引かなくて良いということになっています。

それに、給料から所得税を引かれないということは、そもそも確定申告で計算した後で戻ってくる税金もないということです。

まとめ 

少し長くなってしまったので、今回は前編として確定申告の基本についてざっと説明してみましたが、いかがでしたか?

後編では、どんな人が確定申告しないといけないのか、確定申告ってどんな流れでやるのかということを説明していきます。

あとから延滞金を支払わなくてよいように、まずは税務署などに相談してみるようにしましょう!

とはいえ、いきなり税務署もハードルが高いと思うので、まずは職業紹介所で相談してみてはいかがでしょうか?

いぬくん

確定申告はどこでできるの?は後編で!

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そのため、アルバイトやパートに関する確定申告のアレコレについても、的確に説明することができます!確定申告を含めた職業相談なら、ぜひ一度レクアまでお気軽にご相談ください!

レクアちゃん

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